【感想】『メイドインアビス 深き魂の黎明』プルシュカ…相変わらずの胸糞展開に涙する。【ネタバレあり】

 

 

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※本記事では『メイドインアビス 深き魂の黎明』に関する多分なネタバレを含んでいるので視聴されていない方はブラウザバックを推奨。

 

 

 

 

 

 

この作品内で判明した謎(思いつく範囲)

・メイドインアビス最終回のラストシーンの「消えたランプ」について

ミーティの死亡を意味する。

・白笛について

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二級遺物『命を響く意思(ユアワース)』という遺物を加工したものであり、ユアワースは人間(何かしらの事柄に適合した人間)から生成されること

・ボンボルドについて

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ボンボルド自身はすでに死んでおり(自身の白笛の原料となったため)、複製体(アンブラハンズ)に自身の意識を移して生きながらえている。その複製体は無数に存在し、その身体を失っても意識は共有することができるため、実質的な不老不死を獲得している。

・カートリッジとは

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子供たちの手足、顎、内蔵、骨の全てを生きたまま切除したモノを詰め込んだ生きた呪い除け道具

・上昇負荷を消す方法

カートリッジに「アビスの呪い」を肩代わりしてもらう

 

 

プルシュカがかわいい

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プルシュカかわいい。

レグ達と初がらみしていた時、敵地にいるからと言って疑ってかかってごめん。

 プルシュカ初登場時、異様に馴れ馴れしい感じにレグ達に接しようとしてくる。イドフロントに入る前にナナチが、「情報は武器だ」みたいな事を、レグ達にうかつに情報を漏らさないようにと警告していたことからも、変にいろいろ質問してくるプルシュカに対し、「てめえ、さては敵側の人間だな!?」と思っていた。

 緊張感の無い会話で油断させたり、フレンドリーに接することで、レグ達から情報を盗み取ってボンボルドに伝える任務を任されていたのではないかと筆者は当時考えたからだ。(ひねくれ)

 だが実際はどうだっただろうか。ただ純粋に、初めて見る自分と同年代の子供に会えてはしゃぎ、お話がしたかっただけであった事、ただ純粋に”友達”になりたかっただけであった事が後々プルシュカが産まれてから現在に至るまでの回想でわかった。

君を疑ったりして本当にゴメンな。最近は殺伐とした作品ばかり見ていたから疑心暗鬼になっていたよ。君みたいな可愛い娘が敵な訳ないよな!!!

 んでまあその回想は、例のシーン(後述)で流れたわけなんだが、それに回想の魅せ方(演出)も相まって正直ここでめちゃめちゃ泣いた。

 初めて友達ともいえる存在ができてはしゃぐプルシュカ。外の世界がどんな場所なのかを聞いたり、初めて聞く言葉に好奇心を示すプルシュカ。その好奇心旺盛な子供を絵にかいたような純粋無垢なプルシュカには親心のようなものを見ていて抱いてしまった。ここまでプルシュカというキャラクターに感情移入してしまったからこそ例のシーンで絶望したわけなんですけれども・・・

 

胸糞展開について

もはやメイドインアビスの恒例行事と化している「胸糞展開」であるが、今回もその胸糞っぷりに絶望させていただきました。

今回の胸糞ポイントは大きく分けて2つある。

1.カートリッジの秘密

 カートリッジとは、上昇負荷を肩代わりすることができるモノであるが、その制作工程がエグい。地上から連れてこられてきた子供たち(孤児)の手足、顎、内蔵、骨の全てを生きたまま切除して、それらを箱詰めして作られたという。なんともメイドインアビスらしい胸糞仕様だ・・・これじゃあ上昇負荷を”肩代わり”してもらっているというより、”押し付けている”という表現の方が相応しいではないか。

2.プルシュカの救われない末路

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  レグとボンボルドの最終決戦で、ボンボルドが全てのカートリッジを費やし、最後のカートリッジを飛ばした後、真っ先にプルシュカが可愛がっていた動物「メイニャ」がカートリッジの傍まで駆け付け、鳴きながら一生懸命にカートリッジから溢れた血を舐め始める。

 これだけの場面遷移でそのカートリッジの中身がプルシュカであることを明示してみせた。その後にもボンボルドはその中身がプルシュカであることをほのめかす発言はするが、言葉では無くメイニャとプルシュカの長年仲良く過ごしてきたその信頼性からプルシュカの死を理解できてしまう演出。非常に度し難いと思った。

単純に言葉で説明されるよりも絶望感がまるで違うし、魅せ方が上手いなと感じた。

 

 その後もプルシュカが産まれて成長し、ボンボルドによって殺される経過を映した回想が流れるし、そのプルシュカの救われない末路には悲しすぎて涙せずにはいられなかった。

 

 

メイドインアビスのここが凄い!

※以下より筆者の偏見が多分に含まれるので注意

ヒトは残酷なモノに惹かれる傾向にあると思う。

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 人は「残酷なモノ」を好きにはなれないにしろ、その「残酷なモノ」に興味を惹かれてしまうことは往々にしてある。例を挙げると、グロいモノそれ自体が好きという訳ではないが、普段見られない非現実的な光景を見たいという好奇心によりグロいものを見てしまう。みたいなモノだ。

やはり胸糞展開は人間にとって切っても切り離せない要素であるのは間違いないだろう。

 もちろんその要素を嫌う者もいれば好物であると思う者もいるだろう。人間合う合わないあって当然だ。だから一概に人間とは残酷なモノに惹かれるのだ!と断定しているわけではないという事は理解してもらいたい。

 

 そんな胸糞展開を丁寧に演出して見せているメイドインアビスにはやはり惹かれるものがある。

メイドインアビスの感動はこうやって生まれる

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 メイドインアビスという作品はそんな胸糞展開を多分に含んだ作品である。キャラクターを深堀りしてその生き様を見せ、視聴者がキャラクターに対して感情移入したところで、そのキャラクターを傷めつける描写や殺す描写を入れる。これによって視聴者から「もうこれ以上止めてくれ…」という感情を引き出し、そのやり切れない悲しさから感動は生まれる。

例えば、全く深堀りされていないモブキャラクターが突然死んだところで対して感動しないだろう。

 でまあ、だから何が言いたいのかというと。メイドインアビスはそういった類の感動を演出するのがめっちゃ上手いって言いたかった。おわり

 

メイドインアビス無印の感想も記事にしてます。↓

www.anigame.work

 

コメント

  1. ななっしー より:

    確かに、人はグロに惹かれる傾向ありますよね。分かります。
    とは言え胸糞に関しては、本能的には惹かれるものの「見終わった後にぶつけ先の無い強いストレスを抱えることになる」ということを学習することで、成長に連れ忌避するようになりますね。
    だからこそ、この本能的な欲求を少ないストレスで解消出来る「まとめ記事や感想」などはありがたい存在だと感じています。

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